2026/03/17
きのこのビタミンD量はどれくらい? 干すと増える「ビタミンD2」
ビタミンDが多い食材、魚、缶詰や魚卵と見てきましたが、今回はきのこ類です。特に「干ししいたけ」などに多いと言われますが、実際はどう? 一般的なきのこを「1食分」で比較してみました。

果たして、きのこはビタミンDが多い食材?
ビタミンD食材の代表は、魚類に次いできのこ類が代表的。とりわけ「干ししいたけ」や「乾燥きくらげ」など、乾燥したきのこに多く含まれると言われます。
でも、乾燥きのこってそんなに食べられる? 1回に食べる量にどのくらい含まれているのでしょうか。
ちなみに、D活®が目安としている1日のビタミンD摂取量は100µg(4000IU)です。
ただ、この量は病気になりにくく、花粉症などアレルギー症状の軽減も期待できる目標値。
ビタミンDの血中濃度が「充足レベル」に達することを目的として、サプリメントなどを活用した上での数字です。詳しくはこちらの記事を参照。
きのこのビタミンD量(1食分)
まずは、きのこの中でもダントツにビタミンDが多かったチームを紹介します。よく見かける100g中の含有量ではなく、1食で食べる量で比較したのがポイントです。

今回、ひときわ目を引くのが「DDハナビラ」というハナビラタケ。これは少し特別なきのこ。ビタミンDを意識して栽培されているものです。
生産しているのは我らが「D活サポーター」、菌床きのこの生産・販売をしている「もりのわ(森の輪)」。
その含有量、よーく見てください。DDハナビラのビタミンD量は、干ししいたけや乾燥きくらげの比ではありません!
ハナビラタケはβグルカンが豊富なきのことして知られていますが、通常、生のハナビラタケにはビタミンDはほとんど含まれていません。
DDハナビラは、特許製法により紫外線を照射してビタミンD量を高めたものです。そのビタミンD量は生はもちろん、乾燥タイプはサプリメントレベル!
「食べるビタミンD®」シリーズとして、首都圏のスーパー(ライフやオーケーなど)や、オンラインで販売されています。「特別な食材」というより、少しずつ日常に近づいてきた印象です。


お馴染みきのこのビタミンD量は?
さて。次はどの家庭でもよく食卓に登場しそうな、いつものきのこ。こちらも、多い順番に並べています。

こうして見ると、きのこ類は魚に含まれるビタミンD量に比べ、驚くほどビタミンD量が少ないことがわかります。
ちょっとがっかりしました?
生しいたけと干ししいたけを比べてみる
よく知られているのが「きのこを干すとビタミンDが増える」という話。
例えばしいたけの場合、生しいたけにはビタミンDが100g中に0.4µgと、わずかしか含まれていませんが、干ししいたけでは100g中12.7µgと、30倍以上!驚異的に増えます。
これは、きのこに含まれるエルゴステロールという成分が、紫外線によってビタミンD2に変わるため。
きのこは「干す」ことそのものよりも、「紫外線に当たる」ことでビタミンDが増えやすいのです。
だから、天日干しで乾燥させないと意味がありません。これは他のきのこでも同じ。あえて太陽に当てて干すとよいわけです!
補足ですが、きのこに含まれるビタミンDは、魚に多いビタミンD3とは異なり、植物由来の「ビタミンD2」です。体内での働きは基本的に同じですが、由来が異なります。
ちなみに「D2」は、「D3」に比べると血中濃度を上げる力や持続はやや弱いとされています。
乾燥きのこは、1度にたくさん食べることができない
でも、よく考えると乾燥きのこは、実際の料理で使う量は数グラム程度。1食分で考えるとビタミンD量はそれほど多くないことがわかります。
たとえば、乾燥きくらげは100gに85µgも入っているので、一般的にビタミンD食材のランキングの上位に君臨していますが、100gといえば50人分にもなる計算。
これは、まったく現実的じゃない話です。
きのこは毎日の食事の中で少しずつ
確かにきのこにもビタミンDは含まれていますが、魚類に比べるととても少ないことが分かりました。主役食材とは少し違います。
きのこ全体をひとまとめにして「ビタミンD食材」と呼ぶのは、少し乱暴なのかもしれません。
それでも、きのこは食物繊維やミネラルが豊富な食材なので、毎日食べたほうがよい食材です。日々の食事に取り入れながら、ビタミンDも少しずつ摂れると考えましょう。
まとめ
■きのこにもビタミンDは含まれているが、1食分で摂れる量は少ない
■きのこのほとんどは、干す(紫外線に当てる)とビタミンDが増える
■乾燥きのこは含有量は多いが、食べる量に換算すると少ない
■食事全体で少しずつ取り入れるのが現実的
きのこのビタミンDは、魚ほどではない。でもゼロでもない。
主役ではないけれど、毎日の食事で少しずつ積み上げる存在です。
*次回は、より日常的な食材に含まれるビタミンDについて検証してみたいと思います。
監修/医師 斎藤糧三(日本機能性医学研究所/斎藤クリニック)
取材・文・画像作成/蓮見則子


