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【D活サポーターに聞く】整形外科医 道家孝幸さん Part1●「動ける身体」が健康寿命を決める ― ビタミンDと整形外科の現場

2026/04/07

【D活サポーターに聞く】整形外科医 道家孝幸さん Part1●「動ける身体」が健康寿命を決める ― ビタミンDと整形外科の現場

北海道で「リハビリで治す整形外科クリニック」を掲げるDo-Clinic。D活サポーターでもある同クリニックでは、手術だけに頼らず、リハビリテーションや日々の身体の使い方まで含めて整えていく医療が特徴です。院長の道家孝幸さんに、整形外科の現場で感じていること、そして骨粗しょう症の診療を通して見えてきたビタミンDのことについてうかがいました。

D活 D活サポーター DoClinic 道家孝幸 ビタミンD 整形外科医

「手術しても良くならない人がいる」—クリニック開院のきっかけ

もともと肩関節を専門に、手術を中心とした診療をしてきました。また大学院では骨粗しょう症の研究もしていました。

そうした中で感じたのが、「手術だけでは改善しないケースが多い」ということです。

肩は特に、手術をしてもすぐに良くなるわけではなく、動きの改善が症状に大きく影響する関節です。リハビリテーションで身体の使い方を整えていくことで、症状が大きく変わるケースを多く見てきました。

そうですね。理学療法士と連携して、身体の動きそのものを見ていく診療を行っています。

たとえ、痛みや不調があってもリハビリで改善するケースが多いので、そこをしっかり見ていく体制にしています。

こうした方針の医療をきちんと行える場があまりなかったので、自分で作ろうと思ったのが開院のきっかけでした。

北海道札幌市中央区にあるDo-Clinic。https://www.do-clinic.jp/

健康寿命を左右するのは「動ける身体」

健康寿命とは自立して生活できる期間のことなので、やはり高齢になっても「動けるかどうか」が大きいですよね。

整形外科は、その「動く」に直接関わる分野なので、重要な役割を担っていると思います。

↑クリニック内のリハビリテーション室。とても広い!

見逃されている「栄養」という視点

ありますね。動くためにはエネルギーが必要なので、食事や栄養の影響は大きいと思います。
ただ、医療の中でそこまで踏み込めているところはまだ多くない印象です。

管理栄養士がいて、患者さんに個別に栄養相談を行っています。専門のスタッフと連携しながら、自分も日々勉強しています。

確かに「ほとんどの人が不足している」ビタミンDの実態

骨粗しょう症の診療の中で採血をしていますが、ビタミンDが足りている人はほとんどいません。

ビタミンDが充足しているのは、血中濃度が30ng/mLを超える人(*1)ですが、現実には数%程度で、その多くはサプリメントを摂っている方です。

サプリを飲まずに充足している人は、患者さんのうち2〜3%くらいだと思いますね。

実際の診療、当院の「骨粗しょう検診」でも、ほとんどの方がビタミンD不足なので、まさにその数字くらいの実感です。

■ PROFILE ■
道家 孝幸(どうけ たかゆき)

整形外科医/Do-Clinic院長/日本整形外科学会専門医/日本骨粗鬆症学会認定医/日本体育協会公認スポーツドクター
愛知県生まれ、北海道育ち。札幌医科大学医学部卒業後、整形外科医として臨床経験を積み、肩関節を専門に診療。大学院では骨代謝を研究し学位を取得。2019年にDo-Clinicを開院。理学療法士と連携し、「運動機能の改善」を軸としたリハビリテーション診療を展開。一般整形外科、スポーツ障害、骨粗鬆症の検診・予防まで幅広く対応し、健康寿命の延伸を見据えた医療を実践中。

取材・文/蓮見則子

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