2026/06/16
ビタミンDが多い食材を頑張って食べても、1日40µg
魚を食べればいい。きのこもいい。卵も乳製品もある。では、それらを組み合わせたら、1日にどれくらいのビタミンDが摂れるでしょう? 今回はビタミンDが多い食品を積極的に取り入れて献立を作り、実際の摂取量を計算してみました。

D活®が目安とする「1日100µg」は、実際どれくらい難しい?
D活®では、1日のビタミンD摂取量の目安として100µg(4000IU)を提案しています。
この量は、健康維持や花粉症などのアレルギー症状の軽減も期待して設定している目標値です。
血中濃度を「充足レベル」にすることを目的に、サプリメントなども活用したうえでの数字。
もちろん、食事だけで摂ることを前提とした数字ではありません。ビタミンDは日光を浴びることで体内でも作られる栄養素だからです。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
それでも、「100µgとはどれくらいの量なのか?」は気になるところ。
今回は、ビタミンDが多い食品をできるだけ取り入れた1日の献立を考え、実際に計算してみました。
かなり頑張って食べたら、約40µgだった

魚、卵、きのこ、ビタミンD強化食品など、これまで紹介してきた高ビタミンD食材を意識して取り入れた結果、1日のビタミンD量は約40µgになりました!
日本人の食事摂取基準(2025年版)の目安量9µgは大きく上回っていますが、D活®が目安とする100µgにはまだまだ届きません。
ビタミンDを意識的に取り入れた献立の中身
【朝食】
・目玉焼き(卵1個)……約0.9µg
・ビタミンD強化ヨーグルト(100g)……約5.0µg
・ソーセージ……ほぼ0
・全粒粉パン……ほぼ0
・コーヒー……ほぼ0
【昼食】
・焼き魚:紅鮭(1切れ80g)……約26.4µg
・玄米ご飯……ほぼ0
・味噌汁……ほぼ0
・ひじきの煮物……ほぼ0
・お新香……ほぼ0
【夕食】
・きくらげと豚肉と卵炒め
卵(1個)……約0.9µg
乾燥きくらげ(3g)……約2.6µg
豚肉……ほぼ0
・しらす干しと青菜の混ぜご飯
しらす干し(10g)……約3.5µg
青菜……ほぼ0
白米……ほぼ0
・きのこのマリネ
きのこ数種類……約0.5µg
・野菜サラダ……ほぼ0
「ビタミンDが多い」と言われる食品をこんなに組み入れてみても、実際には「ほぼ0」がたくさんあることが分かります。
紅鮭1切れで、全体の半分以上
今回の献立で、1日のビタミンD量を大きく押し上げているのが、昼食の「紅鮭」です。
紅鮭は「ビタミンDが多い魚ランキング」の記事で紹介したように、ずば抜けて上位の食材で、1切れ(80g)約26.4µg。今回の献立全体の半分以上を占めています。
これが紅鮭ではなく他の魚を選んだ場合、同じくらいの量でもかつおは約4.0µg、ぶりは約3.8µg、さばは約3.6µg。
選ぶ魚によってビタミンD量には大きな差があるのです!
また、紅鮭の次に稼いでいるのは「ビタミンD強化ヨーグルト」。これって反則では⁈
いいえ、現代はもうビタミンD強化食品に頼ってもいい時代です。
それでも、今回の約40µgは「かなり頑張ってビタミンDを摂った日」の数字です。毎日続けるのはそう簡単ではないでしょう。
食事だけで摂るのは簡単ではない
ビタミンDを食事から摂ることは大切です。でも、ビタミンDは他の栄養素とは少し違うことを忘れないで。
食べ物だけでなく、日光を浴びることで皮膚でも作られる栄養素だからです。
今回の結果は、「食事だけではなかなか届かない」というよりも、「ビタミンDはもともと食事だけでまかなう設計になっていない栄養素」だと考えると理解しやすいかもしれません。
まとめ
■ 私たちD活®が目安とする1日100µgは、食事だけで達成するのが難しい
■ ビタミンDが多い食品を意識した献立でも約40µgが限界
■ 今回の献立では、紅鮭1切れが全体のビタミンD摂取量の半分以上を占める
■ 実際にはビタミンDが「ほぼ0」の食品も多い
■ ビタミンDは日光によって体内でも作られる栄養素
*次回からは「日光でつくるビタミンD」について見ていきます。
監修/医師 斎藤糧三(日本機能性医学研究所/斎藤クリニック)
取材・文・画像作成/蓮見則子


