2025/03/21
花粉症の専門家【大久保教授 × ドクター斎藤の特別対談】花粉症とビタミンDの関係は?
D活サポーターの一人でもあるドクター斎藤こと斎藤糧三医師が、花粉症の最新治療法や免疫バランスを整えるためのアプローチについて語る特別動画を公開しました。
【必見!】花粉症治療の最前線×ビタミンDの対談動画
これは、日本の花粉症治療の第一人者・大久保公裕教授(日本医科大学)と、ビタミンDの可能性を研究し続けているドクター斎藤が対談したYouTube動画。
花粉症に悩むすべての方に見ていただきたい、日本の花粉症治療とビタミンDの最新知見が交差するレクチャー動画です。
今回の動画制作の背景について、斎藤糧三医師よりメッセージが届いていますのでご紹介します。
アメリカでの発見、ビタミンDと免疫の深い関係
今から15年以上前のこと。
アメリカで機能性医学学会の認定プログラムに参加していたとき、ビタミンDがカルシウム吸収だけでなく、免疫を調整するホルモン的な作用を持つことを知りました。
そこで、東京に戻った後、自分自身でビタミンDを高用量摂取したところ、花粉症の症状が劇的に改善したのです。この経験から、「花粉症はビタミンD不足と関係しているのでは?」という仮説を持つようになりました。
早速、周囲の人にもビタミンDを試してもらったところ、同じように花粉症の改善を実感するケースが続出。
これは確かめる価値があると考え、私の母校である日本医科大学の大久保公裕教授に相談しました。
日本の花粉症治療の第一人者、大久保教授との出会い
大久保教授は、日本の花粉症治療の最前線を担う医師です。
当時(2010年頃)、私は「ビタミンDが花粉症に役立つかもしれない」という思いを熱く語りましたが、教授は疑うことなく非常に丁寧に耳を傾けてくださいました。
そして臨床試験を実施。結果としては統計的に有意なデータは得られなかったものの、多くの被験者が実際に花粉症の症状の改善を感じたという報告がありました。
その後、私は2012年に単行本 『サーファーに花粉症はいない』(講談社)を出版。大久保教授には、帯に推薦コメントも寄せていただきました。
花粉症治療とビタミンD・ビタミンAの関係
2025年春、大久保教授は日本医科大学をご退官されます。
しかし、引き続き日本の花粉症治療を牽引されていくことは間違いありません。
教授が普及に尽力された舌下免疫療法も、実は ビタミンDやビタミンAと深く関わりがあることがわかっています。
そこで私は「花粉症やアレルギーにどう向き合うべきか?」 をテーマにした対談動画の制作をお願いしました。教授は快くご快諾くださり、今回の動画が完成しました。
日本人の98%がビタミンD不足、乳児期からの影響とは?
今回の動画では、日本の花粉症治療の最前線と、私が長年取り組んできたビタミンD・ビタミンAによる栄養アプローチが見事にクロスオーバーしています。
特に注目すべき点は「日本人の9割以上がビタミンD不足」という現実です。
この問題は、妊婦さんや授乳中の母親にも当てはまります。実際に母乳にはビタミンDがほとんど含まれていないことがわかっています。
一方で、理想的な栄養バランスを考慮して設計されている粉ミルクには、ビタミンDが配合されています。
つまり、完全母乳で育てられた赤ちゃんは、粉ミルクを与えられていた赤ちゃんに比べ、花粉症や食物アレルギーを持つリスクが約4倍になるというデータが、論文でも報告されているのです。

最近のNHKの報道によれば、山梨県では子どもの花粉症罹患率が60%を超えているとのこと。
年々、幼少期から花粉症を発症する子どもが増えており、乳児期からのビタミンD不足が影響している可能性が指摘されています。
今回の対談動画は、日本の花粉症治療とビタミンD・ビタミンAの最新知見を融合させた、必見のレクチャー動画になっています。
大人だけでなく、これからの子どもたちの健康を守るためにも、ぜひご視聴いただき、周囲の方々にも共有していただければ幸いです。
2025年3月 ドクター斎藤こと 斎藤糧三