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女性にこそ必要!ビタミンDと骨粗しょう症の深い関係

2025/03/20

女性にこそ必要!ビタミンDと骨粗しょう症の深い関係

骨粗しょう症とビタミンD

エストロゲンだけじゃない! ビタミンDが骨を守る!

骨粗しょう症といえば、閉経後にエストロゲンが減ることが原因とされがちですが、実はビタミンD不足も深刻な要因のひとつ。ビタミンDは骨の健康にどんな役割を果たしているのでしょう?


【カルシウムの吸収をサポート】
食事で摂ったカルシウムはそのままでは吸収されにくい。ビタミンDが腸での吸収を助け、しっかり骨まで届ける。
【骨の新陳代謝を調整】
骨は古い細胞を壊し、新しい細胞を作る「リモデリング」を繰り返している。ビタミンDはこのバランスを整える。
【筋肉の強化にも関与】
筋力低下も骨折の大きなリスク。ビタミンDは筋肉の働きをサポートし、転倒しにくい体づくりに貢献。

つまり、ビタミンDが不足すると、せっかくカルシウムを摂っても骨に届かず、骨密度が低下してしまうのです。

骨粗しょう症が女性に多いワケ

「男性は骨粗しょう症にならないの?」と思うかもしれません。もちろん男性も骨が弱くなることはありますが、女性のほうがリスクが圧倒的に高いのです。


その理由は…
【エストロゲンの減少】
エストロゲンは、骨を壊す細胞(破骨細胞)の働きを抑えるホルモン。更年期からその後にかけてエストロゲンが激減することにより、骨がどんどん溶けてしまう。
【ビタミンD不足になりやすい】
日焼け対策を徹底している女性は、紫外線を避けるあまりビタミンDが作れない。
【カルシウム不足も深刻】
ダイエットや偏食で、骨に必要なカルシウムが不足しがち。

エストロゲンの減少+ビタミンD不足+カルシウム不足のトリプルパンチで、女性の骨はどんどん弱くなってしまうのです。

どうすれば骨を守れる?

「じゃあ、どうしたらいいの?」という方へ。

ポイントは次の3つ!
1)適度に日光を浴びる : 1日15~30分程度、顔や腕に日光を浴びるとビタミンDが生成される。
2)食事からしっかり補給 : 魚(特に鮭・サンマ・イワシ)、きのこ類、卵黄などを意識的に摂る。
3)サプリメントを活用するのもアリ:「日光浴もできないし、食事では絶対摂れない…」という人はビタミンDサプリを取り入れたいものです。

【まとめ】

■骨粗しょう症は、女性ホルモンの減少+ビタミンD不足が関係
■ビタミンDはカルシウムの吸収を助け骨を強くする重要な役割
■適切な日光浴・食生活・サプリ活用でしっかりビタミンDを補給
「骨を強くする=カルシウムを摂る」ではなく、ビタミンDとセットで考えることが大切。骨密度が気になり始めたら、今すぐD活を始めてみませんか?

監修/医師 斎藤糧三(日本機能性医学研究所/斎藤クリニック)
取材・文/蓮見則子

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